このスタジオをやる中で大切にしていること 〜頭で考えると こうなる〜

今回は何度かに分けて、

私がこの10年、スタジオをやっていく中で大切にしてきたこと、

そして、これからも変わらないそれをお伝えしてみたいと思います。

（現在、通っていらっしゃる保護者の皆さん向けの表現になっていますが、入会を検討されている方も、ぜひ ご一読ください。）

 

 

前回はこんなことを書きました。

▷「表現を見る」ということ

▷正解はない。踊るって こういうこと

 

 

 

 

お子さんたちには「表現を見る」ということをしてほしい。

保護者の皆さんには、大人が判断せず、機会を与えてほしい。

 

前回までにそのようなお話をしました。

 

 

私はそれをどういう風にお伝えしていったらいいかなと、常々考えています。

 

バレエの舞台を見せてあげられる機会が今は少ないので、

例えば、キッズバレエでは「自分の思うようにやってごらん」と言っても、お子さんたち なかなか動き出せません。

難しいんです。

 

 

今の時代は、頭で考えることがすごく多いですね。

自分がどう感じているのか、言葉にできなくて、お子さんたちも無言になってします。

どう感じているのか、わからなくなっちゃうのかな・・・

 

 

 

自分で答えがわからないことや、言葉にできないことを「感じる」というのは、非常に難しいです。

その部分を学ぶ、磨くということは、学校教育だけでは、とても まかないきれません。

 

しかしながら、お稽古には正解があります。

実際、この動きができるようになるにはどうしようか、試行錯誤して動いてみないと、感じてみないとわからないんです。

その繰り返しや経験がないと、動くのが怖いんです。

動きや表現を、どういう風に見ていいかわからないんです、本当のところ。

 

 

なんとなく動いてみる。

こうかな？と、手を伸ばしてみる。

簡単そうなことが怖くてできないんです。

 

 

 

 

 

 

そういう意味で、どんどん上級になればなるほど、「表現を見る」機会をもつことが大切なんですね。

踊りをやっている者としてだけでなく、大人の方にもとても大切なことだと思います。

 

 

「一歩踏み出してみる」ことの難しさを、大人は知っていますね。

飛躍しているように思えるかもしれませんが、「表現を見る」ことは

まずは動いてみる、失敗を恐れず動いてみることができる子に育つチャンスなんです。

 

 

 

言葉にならないものとか、正解がないものが人の心を動かすということを

世の中に広めていくのが私の仕事です。

 

3月3日に開催したイベント『死ぬのにもってこいの日』は、生きると死ぬということについて考える、いいきっかけになる舞台でした。

3歳のお子さんとかわかるわけない、いや小学生でもわかるわけないって、大人が考えてクローズしてしまうにはもったいない機会でした。

 

 

私がスタジオをやっていく中で、大切にしていること。

普段、なかなか保護者の皆さんにお伝えするのが難しいことをどうにか伝えたい！と思い、ブログにしてみました。

皆さんの心に、響いたでしょうか。